共通機器
大阪大学 共通機器

全自動 電気泳動システム (Agilent 4150 TapeStation System)
TapeStation は、DNA およびRNA サンプルの品質管理のための全自動電気泳動システムです。本装置とデータ解析用ソフトウェア、専用のScreenTape (DNA や RNAなどを分析するための電気泳動ゲルが入った出来合いのもの) と試薬を使用することにより、サンプルのサイズ、濃度、分解度を分析することが出来ます。高い精度と正確な分析評価を得ることが可能なので、次世代シーケンシング(NGS)、マイクロアレイ、qRT-PCR やバイオバンクでのサンプル管理に適しており、幅広いスループットにも対応可能です。

タンパク質精製システム(ÄKTA pure™ 25 L1)
ÄKTA pure™ 25 L1は、バイオプロセスや生化学研究において広く使用される高性能な液体クロマトグラフィーシステムです。このシステムは、特にタンパク質の精製や分析に適しています。 イオン交換クロマトグラフィーや疎水性クロマトグラフィー等が可能です。操作の自動化によって、高い再現性が実現可能で、分析中にデータをリアルタイムで収集・表示できます。

LC-MS(液体クロマトグラフィー[LC]、四重極飛行時間型質量分析装置 [Q-TOF MS]、探針エレクトロスプレーイオン化ユニット[PESI])
液体クロマトグラフィー(LC)と四重極飛行時間型質量分析装置(Q-TOF MS)を組み合わせた装置で、試料中に含まれる代謝物のプロファイリングが可能です。液体クロマトグラフィーでは、化合物ごとにカラムとの相互作用が異なることを利用して、化合物を分離します。分離された化合物は、四重極飛行時間型質量分析装置に導入、イオン化され、質量を高感度かつ高精度で測定できます。さらに、このQ-TOF MS は探針エレクトロスプレーイオン化ユニット(PESI)を搭載できます。クロマトグラフィー分離を行わず、試料を微細な液滴に変換し、電圧を印可することでイオン化します。これにより試料中に含まれる成分の質量を数十秒程度と非常に短時間で簡便に分析することが可能です。

マイクロプレートリーダー(SpectraMax iD5 [インジェクター仕様]マルチモードマイクロプレートリーダー)
本プレートリーダーは6~384ウェルのプレートが使用可能で、吸光、蛍光、発光、時間分解蛍光(TRF)、蛍光偏光(FP)測定モードを内蔵しています。発光波長範囲:300~850 nm、蛍光の励起波長:250~830 nmで、3種(リニア、オービタル、8の字)の振盪機能を有しています。測定温度制御は室温+5℃~66℃で、デュアルインジェクター仕様です。
使用例:•タンパク質定量 •DNA定量 •ATP定量 •ELISA •各種酵素活性測定 •細胞の生存率測定等

非接触・微量自動分注機 (Echo525)
Echo 525 システムは、高精度で微量の液体を自動的に分注するための装置です。このシステムは、主にライフサイエンス、化学分析、薬品開発などの分野で使用されます。主な特徴は、微量液体の分注精度が高く、再現性のある結果を提供します。様々な粘度や性質の液体に対応可能で、広範なアプリケーションに利用できます。自動化されたプロセスにより、作業効率が向上し、ヒューマンエラーを減少させます。
応用例: • qPCRのサンプル調製 •ハイスループット・セルフリー評価 •幅広いシーケンシングメソッドのライブラリー構築 •ライブラリー構築の時間とコストの大幅な削減

並列型マイクロバイオリアクター(BioLector)
マイクロバイオリアクター: 小さなスケールでの培養が可能で、数ミリリットルのサンプルで実験が可能。
光学的測定: 散乱光や蛍光を利用して、細胞の成長や代謝活動を評価することができる。
システム性能: ウェルごとのpH制御と流加が可能。一定、線形、指数関数的、シグナルトリガーを組合せた流加条件設定が可能。
ハイスループット: 多数のサンプルを同時に処理できるため、時間とリソースの節約が可能。自動化されたデータ収集: 培養中のデータ(生菌数 [バイオマス]蛍光、pH、温度、DO [溶存酸素]など)をリアルタイムでモニタリングし、自動的に記録。
多様な培養条件: 様々な条件(温度、pH、酸素濃度など)を設定でき、最適な培養環境を模索できる。
使用例:•微生物の発酵プロセスの最適化 •バイオ燃料やバイオ医薬品の生産 •生物学的研究(遺伝子発現、代謝経路の解析など)•環境微生物学の研究

セルソーター(Onchip Droplet Selector)
ドロップレット(Droplet)技術により10分で100万を超えるドロップレットが作成可能でハイスループットに解析が行える。数十万を超える細胞を1細胞レベルで区画化可能。小さな培養環境が作れることから、少ない空間で個別の培養環境を創出可能。未培養微生物の培養・創薬スクリーニング・変異株取得など幅広い研究領域に利用されている。
特徴
マイクロ流路内で検出・分離
•フローサイトメトリーの原理を用いて、全ドロップレットの散乱光・蛍光情報を取得可能。
•ドロップレットを空気制御により1つずつ分離
•油性のドロップレットに限らず、細胞やゲルマイクロドロップ(GMD)も解析可能。
高速でウエルプレートに個別のドロップレットを分注。
・96 wellの分注を最短10分で完了
応用例 •環境中から新規微生物の探索 •高生産株を迅速に樹立 •抗体産生細胞のスクリーニング
神戸大学 共通機器
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微生物培養用ジャーファーメンター(Biott BMZ, BMS)
BMZ、およびBMSは、攪拌、温調、pH、DO、通気、消泡、フィードの制御機能を標準搭載したジャーファーメンターです。電子天秤を用いたフィード流速管理が可能です。 BMZ、BMSは、それぞれ2.5L、5 L培養に対応しています。
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自動分注システム(Beckman Biomek i5、Thermo Scientific MultidropTM Combi, MultidropTM Combi nL)
Biomek i5は汎用型のリキッドハンドラーで、8チャンネルピペットによる分注操作をベースにした様々な操作がプログラム・実行可能で、核酸・タンパク質精製の全・半自動化や、酵素アッセイなどに適応可能です。分注レンジは、0.5~5000 µLです。 MultidropTMは自動化用試薬ディスペンサーで、Combiは0.5~2500 μL、Combi nLは50 nL~50 μLの範囲で、分注操作が可能です。MultidropTMはBiomek i5にインテグレーションされており、組み合わせて使用することが可能です。システム一式がクリーンブース内に設置されており、無菌環境下での操作が可能です。
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キャピラリー泳動質量分析システム(Agilent 7100 Capilary Electrophoresis + Agilent 6230 TOF LC/MS)
CE/MSでは、キャピラリー電気泳動 (CE) で短い分析時間と高い分離効率を実現しながら、質量選択検出器 (MS) により分子量および分子構造の情報を得ることができます。この手法は、複雑なサンプルマトリクス中の種々の化合物の分析でよく使用されています。Agilent 7100 キャピラリー電気泳動システムは、すべてのAgilent 6000シリーズ MSシステムと接続することができます。ネブライザの位置調整の必要はなく、CEおよびMSは1つのPCにより制御することができます。

高速液体クロマトグラフィー質量分析システム(Nexera X2 high-performance liquid chromatography system + LCMS-8060 triple quadrupole mass spectrometer)
Nexera X2 high-performance liquid chromatography system + LCMS-8060 triple quadrupole mass spectrometerは試料中の代謝物の測定が可能です。
本装置は、まず高速液体クロマトグラフィー[HPLC]を用いて、カラムと代謝物との相互作用により代謝物を効率的に分離します。その後、四重極型質量分析装置[QMS]を用いて、分離された代謝物の質量を高感度かつ高精度に測定します。
さらに、分析対象のイオン化特性に応じて、以下の2種類のイオン化法を使い分けることが可能です:
ESI(エレクトロスプレーイオン化):極性の高い化合物に適する
APCI(大気圧化学イオン化):低〜中極性の化合物に適する
これにより、多様な化合物の高感度な検出が実現できます。